活動日誌−活動日誌

【14.07.29】松阪市と四日市市行政視察

2市はそれぞれ違う工法で耐震化されており、大変有意義な視察でした。

 日本共産党各務原市議団は、7月22日日帰りで2市を調査する行政視察を行いました。庁舎の耐震化について松阪市と四日市市を訪問しました。
 2市とも庁舎の耐震補強について勉強させていただきました。それぞれ違う工法で耐震化を行っておりました。どちらも詳しく丁寧に説明をしていただき、現場も見せていただき、大変有意義な視察になりました。

松阪市を視察

市庁舎を耐震改修を選択した松阪市を視察!             左からながやてる子市議、山中光茂松阪市長、ハタノこうめ市議

   松坂市役所は、1971年(昭和44年)建設、施工後44年が経過した庁舎です。
 
 松坂市は、平成23年7月 工事に着手し翌年3月に完了、わずか8か月間の工事期間です。
 
 当初耐震補強工事33.3億円、免震工事37.5億円、新庁舎建設54.3億円(用地費含まず)の3案を示し、専門家や市民から意見を聞く「意見聴衆会」を開くなどして検討をされました。
 
 市民の意見は、「耐震の費用が33億円と高いが、現庁舎で事務をしながらの工事でもっと安くできないのか。」「新庁舎建設の場合は建設場所の問題がある。用地費も上乗せになる。耐震・免震が良いと思う。」など、必要最小限、経費を抑えてという意見が多かったといいます。
 
 そして市長は、新庁舎建設は用地が決まっていない現段階で合併特例債を活用することは不可能と判断し、耐震補強を選択。とはいえ、将来的に新庁舎の建設は不可欠になってくる。基金を創設し、貯蓄をしながら時期を探るとしました。

なんと当初提案の8分の1の予算で

 耐震化事業は設計と施工の一括技術提案を求めて、総合的に判断できるプロポーザル方式で行いました。
 設計と工事費の上限は7億7379万円に設定しました。
結果は、4億1160万円。工事期間12か月となりました。
当初の予定価格33・3億円の8分の1の工事費で、しかも通常業務をおこないながら、いながらにして工事ができるということになったのです。  

裏からの市庁舎

 

庁舎の中はプレースもなくすっきり

 

2階の部分に平面鉄骨プレースを設置、熟練の技術職員

 

四日市市を視察

免震レトロフィット工法を選択

 午後からは四日市市へ調査に行きました。
 四日市市役所は1972年(昭和47年)に建設され、施工後42年が経過した建物です。
 耐震工事は平成19年3月に完了していました。
 構造検討委員会(市の職員と三重大学教授2名)を立ち上げ工法を検討。
 免震レトロフィット工法を選択。
  庁舎をそのままに、建設基礎に免震装置を設置する方法です。
 仮設庁舎は不要で、費用は26億円、工期は24か月と一番安く、工期が短いなど利点が多いこと から選択したとのことです。。  

免震レトロフィット工法とは

 四日市市庁舎は建物と基礎部分を切り離し、天然ゴムと銅板を交互に積み重ねた免震装置アイソレータ。2種類を64基設置しました。これで建物総重量(約35,000t)を支え、地震のエネルギーを吸収するために鋼棒U型ダンパーを6基設置しました。
 
 地下に降りて、実際に見せていただきました。建物と基礎の間を切断し、ゴムが入っているのがよくわかりました。
 副議長がご挨拶で、東日本大震災のときはちょうど議場にいたが、ふわふわとした感じだったといっておられました。地下の様子を見ると、わかる気がしました。   

 

水平器で日常的に監視

 

こんな注意書きも

 

今後の各務原市政に生かしていきます。

 各務原市役所は1973年(昭和48年)建設。施工後41年目経過しました。
 今、市役所は建て替えにするのか、耐震補強にするのか、検討委員会で検討がされています。
 日本共産党各務原市議団は、今回の視察調査を大いに参考にして提案をしていきたいと考えています。みなさんからのご意見などもお寄せください。

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