市政の動き−議会報告

【12.09.12】一般質問 市長の海外出張

一泊10万円、ガイド料170万円、市長の海外出張                      ハタノこうめ市議が追及

市長は、7月30日から8月8日まで10日間ロンドンオリンピック観戦などに出かけました。日本共産党は市民の厳しい批判ある海外視察について、毎回問題にしてきました。
ロンドンオリンピック関係だけでも、ホッケー予選大会開催の招致活動にスイス・スペインへ、予選開催合意書の締結に立ち会うとスイスへ行き、そして今回とロンドンオリンピックホッケー関係で3回も海外へ出かけました。 3回とも多額の税金を使って市長が出かける必要性はどこにもありません。
 市長の海外出張の費用は予算計上もせず、議会の審議も受けずに勝手に海外出張へ行っていることになります。そんなことが認められるものではありません。特に今回の費用の多さには目を瞠ります。市の職員1人を随行させました。 交通費は市長がビジネスクラスで84万1000円、職員がエコノミークラスで29万1000円。宿泊代は市長・職員共にそれぞれ41万1700円。特にロンドンは一泊10万円で3日間宿泊しました。
 ガイド委託料はなぜか7月23日から8月7日まで16日間で170万円。
 専用車借り上げ料も同じく16日間で60万円です。これに日当が加わって合計440万7200円の視察費用です。公費による海外出張には不相応な豪華な旅行費用です。

(1)非常に高額な費用となって一般常識では考えられないほどの費用です。古田知事が8月26日から8日間フランスに出張しました。随行の県職員は4名でした。それでも費用は、370万円でした。これと比較しても高すぎます。
 費用縮減の検討や、節約の努力はどのようにしたのでしょうか。
 また入札は行ったのでしょうか。なぜこんなにも高いのか説明してください。


(2)ガイド委託料170万円の内訳は、同行通訳ガイド代が1日22万5,000円が7日で157万5,000円。空港からホテルへ送迎通訳ガイド代が1日6万2,500円が2日で12万5,000円です。このガイドはどのような資格を求めたのか。
 専用車借り上げ料60万円は、ホテルから駅までの送迎として7万6,000円。4日間の借り上げ代として1日11万6,000円で46万4,000円。空港への空港への送迎が2日で6万円。合計60万円です。専用車は何人乗りなのか、車種はなにかなど明らかにして下さい。
 ガイド委託料・専用車借り上げ料の契約期間は、実際に市長が行く1週間前の7月23日から16日間になっています。なぜ一週間も前からなのか、その必要性は何か説明して下さい。


(3)市長が視察目的に示したように、市民がオリンピックに出場するから応援にというのなら世界中の首長はロンドンに出張しなければならないことになります。なぜ森市長だけがオリンピックに行かなければならないのか。市長が10日間も不在にしたがために、各務小体育館の再入札の契約が8月17日まで伸びて、卒業式に間に合わない日程になっています。地元ではなぜ8月ではなく7月にやり直せないのかと言う声が多く聞かれました。大事な時期になぜ市長がオリンピック観戦に出張しなければならないのか必要性を説明してください。



(4)同伴者についてです。いつも、公費が使われていないと市職員以外、だれが同行者、同伴者なのか明らかにしていません。市長が公費を使っていく出張です。どこへ何の目的でだれと出かけるのか、だれを連れていくのかを明らかにして説明する必要があります。説明できない同伴者ならいっしょに行くべきではありません。どうして明らかにしないのか、説明してください。
 

(5)今年の3月予算審議でも市長の海外視察に特化したものはない。市長の海外視察として予算化していないと答えています。ロンドンオリンピックはもう何年も前から決まっているのに、新年度予算の審議でも明らかにしないし、8月1日付けの広報かかみがはらに「森市長からの手紙」でオリンピックのことが書かれていますが、ここでも市長が応援に行くことは触れられていません。なぜ議会にも市民にも隠して行くのでしょうか。思いつきで突然きめたのであれば、そんな出張はあり得ません。議会の最終日に報告をすれば良いというものでもありません。きちんと議会にかけて、良となって初めて認められるのです。計画もなく突然決める主張などあり得ません。中止すべきです。なぜ予算で明らかにしないのか、なぜ審議をさけるのか。説明を求めます。


(6)次にリバプールやヘイオンワイなど音楽の街・本の街事業について視察とありますが、これまでも音楽の街・本の街事業については海外視察をしています。オリンピックだけでは、市長の海外出張として行かなければはならない理由付けが弱いので、それにかこつけてその他の出張をくっつけたのではないかと思えてなりません。日程的にも4日土曜日は、チェスターの古い町並みを活用した商業振興事業の視察、5日日曜日は、ストラドフォードアポンエイボンで文学を活かした観光振興事業の視察となっています。これはどちらも世間では「観光」と言います。公務と言うことにはなりません。市長が、海外にまで出かける視察が市民にとって本当に必要なのか。どうしても必要性が見いだせません。
 市民には介護保険料など負担増や各種サービスに対しても負担を押しつけておいて、市長は多額の税金を使った豪華海外観光旅行としか考えられません。強く中止を求めますが、市長のお考えを伺います。

部長答弁

・今回の海外出張は、市関係者が多数出場するホッケー競技を、市民を代表して直接応援すると共に、あわせて「夢ある都市の実現に向け、必要な現地調査、情報収集のため視察をおこなったもの。
・日程については議長宛に報告したところ。
・費用については、有益な視察を実施するために必要な経費を支出したもの。

▲ このページの先頭にもどる

トップページに戻る
RSSフィード(更新情報)