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【13.10.10】航空祭にブルーインパルスの曲技飛行中止申し入れ

航空祭で曲技飛行は中止を 岐阜基地と申し入れ

安保破棄岐阜県実行委員会は、10月10日、航空自衛隊岐阜基地と各務原市に対し、11月24日予定の航空祭でブルーインパルスなどの曲技飛行の中止を求める申し入れを行いました。日本共産党市議団、ハタノこうめ、ながやてる子両市議も参加しました。
 岐阜基地の担当者に、周囲を砂漠に囲まれたアメリカの空軍基地と岐阜基地の空中写真を示し、市街地に囲まれた岐阜基地での航空ショウは無謀だと主張。市民からも「不安を感じる」「騒音がひどい」などの苦情が多くなっていることを話しました。
 

岐阜基地申し入れ書

2013年10月10日
航空自衛隊岐阜基地司令
山倉幸也 殿
                           
           岐阜基地航空祭についての申し入れ書

 航空自衛隊岐阜基地は毎年秋に「航空祭」を行い、その中で低空飛行をともなう「展示飛行」を行っており、年々その飛行規模が大きくなっているように思われる。岐阜基地は住宅地が密集する市街地に隣接しており、普段から基地の騒音には市民の苦情も多く、特に航空祭の前は「自衛隊機の騒音には我慢できない」との住民の声が急増する。ましてや事故があれば大惨事になり、市民生活が脅かされる。

 市街地など人口密集地での低空飛行、曲技飛行に関しては、住民の平和的生存権、つまり身体の安全、財産権、平穏な生活が侵害される基本的人権を脅かす、大変危険な行為である。そのため、人口密集地上空での曲技飛行は航空法91条で禁止されている。同様に、低空飛行についても航空法81条で最低安全高度が定められている。
 低空飛行が例外的に許可される場合においては,緊急の際の利用可能な不時着陸地点を確保することが必須条件となっている。岐阜基地周辺に安全に不時着できる場所など存在しない。このような地域で行われている低空飛行を伴う「展示飛行」は、トラブル発生時の緊急着陸場所がないことを含め,多数の市民の基本的人権を脅かす危険な行為であることは明白である。
自衛隊は、国の安全保障がその任務であるという建前をとっていながら、このような「展示飛行」で、国民の生命・安全を脅かしているのは本末転倒であると言わざるを得ない。
 これまで、当実行委員会は岐阜基地航空祭での展示飛行の危険性を指摘し,その中止を要求してきた。市民の頭上で,また多くの観衆の前で行われる航空ショーは危険で無謀な飛行である。
 よって2013年11月24日に予定されている岐阜基地航空祭について下記事項について申し入れます。

                      記

1.ブルーインパルスをはじめとする危険かつ激しい騒音をまき散らす展示飛行及び曲技飛行は行わないこと。
2.基地公開の内容は、好戦的気分を醸成するものにしないこと。
3.当日、基地周辺の交通渋滞や駐車などで、市民生活に迷惑がかからぬよう岐阜基地として取られている対策を書面で回答されたい。
4.展示飛行おいて、最低安全高度以下の高度で飛行を行うことに関する航空法81条ただし書きに基づく許可申請に関して国土交通省大阪航空局からの許可書の写し、もしくは次の事項について書面で回答されたい。
・申請及び許可の日付
・航空機の型式
・飛行の目的、期間及び場所
・飛行課目及び高度
・最低安全高度以下の高度で飛行する理由
・最低安全高度以下の高度で飛行する場合、緊急の際利用可能な不時着陸地点
5. 曲技飛行を行うことに関する航空法91条ただし書きに基づく許可申請に関して国土交通省大阪航空局からの許可書の写し、もしくは次の事項について書面で回答されたい。
・申請及び許可の日付
・航空機の型式
・飛行の目的、期間及び場所
・飛行課目及び高度
・曲技飛行する理由
・曲技飛行する場合、緊急の際利用可能な不時着陸地点
以上

各務原市にも申し入れ

  各務原市 市長 浅野健司 殿

      航空自衛隊岐阜基地に関する申し入れ

 各務原市は、平素から市民の平和と安全についてご尽力されていることに敬意を表します。
航空自衛隊岐阜基地は今年も11月24日に航空際を予定して、ブルーインパルスの曲技飛行をはじめ、危険な展示飛行を計画しています。見学者の歓心を集めようと、年々大規模になっているように思われます。
 岐阜基地は住宅や商業施設が集中する市街地に隣接しており、普段から基地の騒音には市民の苦情も多く、ことに航空祭では、当日ばかりでなく事前から激しく、市民からは「自衛隊機の騒音には我慢できない」との声が急増します。ましてや事故があれば大惨事になります。

 航空法では市街地上空での低空飛行(航空法第81条)や曲技飛行(同第91条)は禁止されています。低空飛行が例外的に許可される場合においても,緊急の際の利用可能な不時着陸地点を確保することが必須条件となっていますが、岐阜基地周辺に安全に不時着できる場所など存在しません。このような地域で行われている低空飛行を伴う「展示飛行」は、トラブル発生時の緊急着陸場所がないことを含め,多数の市民の基本的人権を脅かす危険な行為であることは明白です。これらの航空ショーは危険で無謀であり、怒りさえ感じます。
 また、新たに米軍機オスプレイの訓練が本土で予定され、自衛隊も同機の導入が検討されていますが、世界一危険といわれる同機の訓練飛行は受け入れることはできません。
これまで、当実行委員は航空祭での展示飛行の危険性を指摘しその中止を要求してきました。各務原市は市民の安全を守る立場から、下記事項について申し入れます。
             
                  記
1.2013年11月24日に開催が予定されている岐阜基地航空祭について、ブルーインパルスの展示飛行は行わないことを岐阜基地へ申し入れられたい。

2.同航空祭での低空飛行を伴う危険な展示飛行は行わないことを岐阜基地へ申し入れられたい。

3.2013年11月24日開催の岐阜基地航空祭及び事前飛行について、低空飛行、曲技飛行について国土交通省大阪航空局の許可を得ているか、次の点について文書で確かめられたい。 
・申請及び許可の日付
・航空機の型式
・飛行の目的、期間及び場所
・飛行課目及び高度
・最低安全高度以下の高度で飛行する理由
・最低安全高度以下の高度で飛行する場合、緊急の際利用可能な不時着陸地点

4.航空祭当日の市内の交通渋滞、駐車など市民生活に支障が出ないよう、基地に対策を申し入れられたい。

5.新大型輸送機「オスプレイ」の導入、岐阜県内、各務原市での飛行には市民の命の安全を守る立場から、各務原市は受け入れないことを表明されたい。

6.上記1〜5の申入れについて、各務原市のとられた対応について文書で返答されたい。

                                       以上


各務原市の総務部長と話し合う実行委員会のみなさん

 

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